あの星のどこかに・・・ | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

何気ない日常が夢になる

何気ない日々が過去になる

暖かさも、

何もかもが、幻であった、とでも

いうのだろうか・・・

隠れていた真夜中の星々を眺めて

静寂という闇の声を聴いて

流したくもない

涙を

流した

 

春よ、来い

早く、来い

 

春よ、来い

早く、来い

 

 

震えるわが身は

理解しても

追いつかない現実を

夜空に逃がすことで

どうにか持ちこたえている

そして

ここが

この場所が

天災の去った地であろうとも

鉛の雨が一時的に止んだ地であろうとも

救いは来ない

飛び交う電波の上では

きれいごとが流星群のように

闇を切り裂いてくれているころだろう

だが

その星のどこかに

私はいるか?

あの星のどこかに・・・

私の、私の・・・

私の・・・

あるだろうか・・・

 

私の肌は今

冷たさを感じている

 

私の肌は今

埃と傷を感じている

 

私の肌は今

私だけを感じ

瞳の奥に流れ込んでくる

素晴らしい天体の躍動を

力なく

眺めた

 

涙は、もう・・・

尽きていた

 

あぁ、もうすぐ日が昇れば

醒めるだろう

 

あぁ、もうすぐ日が昇れば

冷めるだろう

 

影になった現実が

起きてしまうのだから

 

 

 

by梟霊