落下傘 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

あぁ、雨なのか

涙なのかもわからずに

ゆがむ視界のままに

天井を見上げました

日ノ本の桜は

さらさらと散っていくでしょうが

我らは

灰とともに散っていきます

戦場であることを

忘れるほどの静寂に包まれて

刹那であることを

忘れるほどに引き伸ばされた時の中

敵艦を

ただただ見つめ

美しい光の斜線を見送り

真っ暗なその時まで

生き続けます

どうか

どうかと

日ノ本の勝利を信じて

 

酔いが回れば

視界も廻る

曲線を描く青き地平線

編隊を組む仲間も

遮ることなき旭日に燃えておりまして

きっと笑いながら

こちらに手を振っているのでごさいます

遺書は残した

ただ、目前にそれが来ぬようにと

祈らずにはいられないこの一時は

ただ、

ただ、

尊く

ただ、ただ。

美しい

あぁ・・・

戻れるだろうか・・・

戻れぬだろうな・・・

桜花を胸に、背に、目前に

せめて

せめて

幻の中だけでも

咲かせては

流れゆく時と

高鳴っていく鼓動の中

散っていくのでごさいました

 

では

行ってまいります

心の中

届かぬ敬礼と

想いを抱き

一片の花鱗として

今・・・。

 

 

 

 

 

by梟霊