誰かの幸せも
誰かの不幸も
寄り添う心というものがなく
暗い部屋の片隅に
乱雑に置かれた私の名前の山
興味も、関心も、好奇心も
彼らに向けられず…
今は
どうすれば、未練も思い入れも何もなく
空っぽのまま
旅だてるのか
そればかりを考える
淋しく
変わり果てた
人である。
だからだろうか?
その山の欠席に躊躇いなく丸を付け
参照通りの文を添え
不用物のように赤いポストへ
入れるのだ
礼儀とか作法とか…
もう、どうでもいい
常識とか、思い遣り気配りとか
どうでもいい
其処へ逝くために邪魔ならば
縁を断ち
欲を捨て
世を離れ
あわよくば
壇を要せず
社を求めず
理を定めず
ほんとうに空っぽのまま
この足を踏み出したい
という
愚かな私の希望である
梟霊