何かしら
生きる気力があれば
その場から
きっと…
逃げていたとおもう
目の前の理不尽からだって
抗ったり
なんだかんだやってから
逃げて
別の何かに夢中になる
けれども
私は、何かを捨てて
そのまま其処にいる。
諦めたのだ
いろんな人がそこから逃げていったのに
逃げずに漠然と立ち尽くし
じっと…
私が私を見つめていた
陽炎のようなもやもやと込み上げる
怒りとも、喜びとも違う
静かで重く、冷たく軽い
変な…そう
変な感覚
私と私の場所と私の回りに
たくさん、たくさん
在った
私も
散らばったものもきれいになってからも
私は
そこに突っ立っている
動こうとも考えず
あの時のまま
目の前でゆれる
枯れるしか能のない白い菊の花束をみつめ
今日という日も
暗がりに白い影を伸ばし
ため息をついた…
梟霊