見知る顔
気が付けば
また一人
また一人と
過去の海の中へ
沈む
人生という航路は
空と海の間の何もない空間に存在し
我々は
まるで神話の中の者たちのように
飛んでいるのだろう
誰かの輝きは失われ
振り向けば
一人
また、一人と
追憶の波の中へ
呑まれていく
悲しみは
過去の海へと降り注ぐ雨となり
追悼の歌声は
穏やかな風となり
我々を
支えているのだろう
種の旅路は
どこまで続くのだろうか
彼の地とは
本当にあるのだろうか
飛びながら見つめる
終わり無き空の旅路
果てしない
むしろ
果てなど在りはしない
増えては崩れ
崩れては建て直し
人という巨大な鳥の群れは
囀りながら
夢を語り
夢を謳い
夢に沈み
夢に終わるのだろう
by梟霊