くろうさぎ | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
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山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

つきにいる

まっしろなきみ

ぼくは、いつまでも見上げ

どこへいこうと見つめている

曖昧な現実に

二本足で立って

君に手を伸ばして

ころんところんだ

とどかない

それを知って

めのまえのそれを

ゆらゆらと歪めて

いくどとなく溢す涙を

たんたんと憎んだ

 

街中、人混みを泳ぎ

抜け出したと安堵しても

息つく暇もなく

また飛び込む日々

夢のような子供のころを

なんど振り向いたことだろう

幻のような君との日々を

なんど思い出したことだろう

後悔したことだろう

僕は、ここに居るのに

確かにここに居る筈なのに

この場所では

居ないに等しい

大海原に落ちた一滴

そんな途方もない気分に

今日も空を見上げた

月の中に居るきみ

つきのばしょにいるであろう

きみ

想えば想うほど

願えば願うほど

僕は

その下に

真っ黒な影を伸ばす

楽しそうに木づちを振り上げる

しろうさぎ

羨む溜息

月の頬に入り込んだ

小さなくろうさぎは

どんなに綺麗な光があっても

色もなく

ただただ、黒い毛並みを

悲しそうに揺らすだけ

振り向いても

誰もその顔を知らない

判らない

 

だから

 

そっと

 

消えても

 

誰も何も

気が付かない

 

そんな気がした

 

 

 

 

 

 

by梟霊