ひっそりと
息を潜める
空き部屋の
夕焼け小焼けの詩響く
一枚の戸、隔てて
啜り泣く
我が胸の恋しい人の
想い詩
あぁ、夕時なんて来なければ・・・
我が心の在処すら
燃えること無く
静寂の鼓動を湛えたまま
暗がりに
潜り込めるものを・・・
朝
小鳥の声はするけれど
あなたの吐息は聞こえない・・・
昼
小川のせせらぎは響くけれど
あなたの足音は響いてこない・・・
夜
子供たちの燥ぐ声が入り込んでくるけれど
あなたが私を呼ぶ声は
永遠に訪れない・・・
冷たく沈む
空気に満ちた
あなたの部屋は
今は、誰もいない
想いも
思い出も
薄暗い部屋の
箪笥の中に畳まれたまま
歳経ていく私と共に
時を渡る
おそらく、これを開くのは
降り注ぐ爆撃音も
鳴り響く戦闘機の羽音も
貫いて砕ける人の肉の音も
何もかも知る事のない
私達の子の
そのまた子供なのでしょうね・・・
byキケロ