麗の女 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

麗の女





私は、あの空へ問いかける
あなた、あなた?と・・・

私は、あの山々へ問いかける
あなた、あなた・・・と

星々に問いかけ
草花に問いかけ
鳥たち虫たちに
問いかけても
愛した人は
戻らない
あの雲の果て
あの海の向こう
探しても
探しても
あなたはいない
乾いた大地に
一滴
二滴と
落としても
直ぐに消えて
誰もその涙に気が付かない

あぁ、あなた
愛おしいあなた
私の愛した人よ
最後の扉の向こうへ行った
その先はどこへ?

あぁ、あなた
愛おしいあなた
私の最愛の人
最後の暗闇の向こうへ消えた
その先で何が・・・

逢いたい
もう一度
もう一度だけでいいの
あなたに
逢いたい
逢いたい・・・


誰もいない朽ちた家の裏側に
町並みを一望できる小高い丘がある
草木が生い茂る深い森を抜けたその先に
一つ、佇む石碑の前で
麗しき女性が
夕方、黄金時の僅かな時間
空に向かって何かを探すように
手を伸ばし
消えて往くという
一人、曰く
まるで燃えて苦しんでいるようだ
一人、曰く
まるでドレスに身を包み舞っているようだ
一人、曰く
まるで何か待ち続けているようだ
と伝う
私は思う
それは、静か物想う霊なれど
ただの霊とは、一味違う
きっと、ただ一途に誰かを想い続ける
美しい精霊ではないだろうか・・・
石碑に刻まれたぼろぼろの文字が
イツマデモマッテイマス
そう呟いているように
悠久の時を越え
巡り合えるその時を
想い、待ち続けているのだ




byキケロ