墓 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください




愛おしい夢
楽しい思い出
夏の日差しの中を
まるで繰り返し見ているような
墓地に佇む石たち
大小様々に名を刻まれて
受け継がれた合掌は
時、遥かに・・・
私は、其の意思を受け継がなければならないのか
私は、その願いを伝えていかなければならないのか
古き良き時代は終わったのだ
思いやりという焔はどこへ
絆という秩序はどこへ
助け合うという言葉はどこへ
それが当たり前だった世の中は
どこへ行った
飛んでいくのは金ばかり
失っていくのは金ばかり
生きるにも、死ぬにも
金ばかり
都合次第では
墓地そのものが邪魔にされてしまう
苦しみばかりが
いつの間にか鎖のように
この首、手足に絡みつき
必要に、迫ってくる
あぁ・・・
どうしてこうも、世界は私を裏切ってはくれない
この墓石も所詮
想いすらない
唯の石なのだろうか・・・


虚しさだけを
風に乗せ
移ろう時を阻むかのように
そこに在り続ける
墓地の墓石たち
もしも、この石の代わりに樹を植えて居たら
ここは小さな林だっただろうか
それとも誰も近付かぬ死の森だっただろうか
名を刻んだ石だけが小さく並び
規則正しく並んだ木々が
その後ろで徐々に太っていく
日光をやんわりと遮り
訪れたものを優しく迎え入れる
小鳥たちが飛び交い
謳う
光あふれる空間とは
成ってはいないのだろうか
時が経てば、人は忘れる
100も200も回忌の意味も
中身のない空箱のようになるだろう
そんな虚しさを引きずるくらいなら
私は、石など必要としない方を選びたい
土に帰り
海に帰り
育ててくれたこの星の一部となって
小さな命一つ支えた方が
よっぽど
よっぽど・・・
清々しく去れる気がするのだ




byキケロ