個毒 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

個毒





僕は一人だ

そうやって築いた山は
どこまでも高く
どこまでも大きくなった

僕は、独りだ

そうやって見渡した世界は
風の音と
僕だけが見える美しい世界だけだった


なりたくてなったわけじゃないと
言い聞かせていた

友達なんて別にいらないとさえ思っていた

五月蠅くて

五月蠅くて

五月蠅くて

閉じてしまった
塞いてしまった
どこまでも高い山の頂上で

僕は一人に震える
淋しさに心を冷やし
蹲って遠くを見た
誰もいない世界の先で
名前も知らない
どこに居るかもわからない
小さな影が一つ
静かに落ちて行くのが見えた


大きくなっても
何も変わらない

大きくなっても
変わるどころか悪くなっていく

つまらない日常に
変化を求めては後悔を背負う日々
変わらずにいれば蔑まれ
手を出せば、掃われた
大人の世界
子供の頃のそれが仮想世界のように思えてしまう
現実が
現実として立ちはだかり
日日、何かが削られていく
頂に閉じこもり
麓を睨み続けて思う
どうして僕は
生きているのだろう
または
生きなければならないのだろう
誰かの鬱憤の捌け口として
いつまでそこに立っていればいいのだろう
と・・・


綺麗ごとを謳う鳥は
いつも何かを演じている
綺麗ごとを示す鳥は
いつも何かを誇示している
その誰もが
その影に埋もれ
その言葉も、紙切れも
引き裂きたい怒りに駆られていることを知らずに
世の中を飛び回る
あぁ・・・なんと残酷な世界なのだろう
戦うことのない世の中であっても
本能は、確実に生きている
ただ、僕にはどうでもいい
死ねば死んだでどうでもいい
この頂の静けさが
たまらなく心地よい
この頂から眺める世界が
どうしようもなく美しい
邪魔さえなければ
僕は死なず
ただ、其処ら辺の石ころのように
生きて、居ることだろう
逃がしてやれよ
逃がしてやれよ
どこからか
僕の方へ叫ぶ
声が聞こえた
その意味を
僕は知ってなお
応(こた)えることなく
そっと瞳を閉じたんだ





byキケロ