君の言葉
夢から覚めたら
僕は、泣いていた・・・
何も覚えていないのに
涙が
どうしても
止まっては
くれなかった・・・
夢から覚めたら
僕は、泣いていた・・・
何も見てはいないはずなのに
真っ暗な世界に手を伸ばして
何か大切なモノを探している
そんな僕を
そんな僕の手を
君は・・・
大丈夫って
笑って抱きしめて
ぎゅっと握り締めてくれて
同い年なのに
頭を、優しく撫でてくれた・・・
怖かった
ふっと、零れた言葉に
頷てくれる
嫌だった
涙と共に零れ落ちていく
言の葉に
そうだねと
頷いてくれる
なんども大丈夫と繰り返す
君の言葉は
見ることが出来なくなった
僕の瞳に
在りもしない本当の光を
与えてくれる
夢から覚めたら
僕は泣いていた・・・
青空の下で
背負う十字架が遠ざかる
朱いカーペットの上で
夢から覚めたら
僕は、泣いていた・・・
横に居るのが
君で良かったと
想いながら・・・
嬉しくて
嬉しくて
君の気が付いた顔が
やんわりと緩むほど
愛おしいと思えば思うほどに
夢から覚めた瞬間
この手を握り締めて
僕は
泣いたんだ・・・
by銀翼のキケロ