ひとつおもう
へやのなかで
ひとり
ゆうごはんをそっちのけで
てんじょうを
ただ、ながめる
ぼくは、どうして
うまれたのだろうか
と
ぽつんと
ひとつおもう
からだはおとななのに
りふじんななみのなかから
なにもないせいじゃくのなかへ
かえってくる
いちにちがめまぐるしくまわるきおく
それとはべつに
どこかをながめるようなかんかく
ぼくは
ひとつしかない
でも
なんとなく
どうでもいいことをかんがえてしまうぼくと
ふりかえりみわたしてしまうぼくがいると
りかいしている
いったい
どちらがぼくというひとつを
にぎりしめているのだろう
ためいきが
そのしこうをとめて
ふたたびうごきだしたころ
そのかんがえは
きりのようにちって
よくあさ
だれもいないへやのなかでただよい
そこから
ぼくのしらない
そらを
みあげているのだろう
by銀翼のキケロ