こころの拠り所
木漏れ日に浮かぶ
儚き夢の輝きが
折れた剣に降り注ぐ
駆け抜けた時の道
過ぎ去りし想い
届かぬ先の幻が
未だに手を
身体を
前へ
前へと
突き動かしている
この通り
自由には程遠くとも
前へ、前へと
進もうとするのだ
届かない
届くというところまで行きついたというのに
辛うじて、届くこと叶わず
私は
この木の下に果てるのか・・・
あぁ、友よ・・・
千里の道も苦にならぬ至高の友よ
この場所より眺める都は素晴らしいぞ・・・
あぁ、友よ・・・
命も捨てる勇敢な友よ
この場所より眺める未知なる森の海は
其方が誇り、伝うるいかなる戦場も敵うまい・・・
あぁ、友よ・・・
美しく、愛おしい、ただ、一人の友よ・・・
この場所は、泥だらけになりながら遊んだ
今は無き、大樹の香りと懐かしさが広がっているぞ・・・
終わりの幕が下りてゆく
真っ暗で
寂しいはずなのに
風の子守歌がすぐそこにある
日差しの温もりが傍らで支えてくれる
何もしていないはずなのに
よくやったと
励ます声が聞こえる
いつの間にか自由になった体を起こし
降りた幕を開いた
其処は紛れもない
懐かしい故郷
懐かしい森、川、畑
懐かしい家族が手を振る
遠く
小さな村
だった・・・
by銀翼のキケロ