流れ星
空を見てごらん
あそこにおじいちゃんがいるだろう
空を眺めてごらん
あっちにおばあちゃんがいるだろう
小さいころに
理解できなかった
死ぬという事
それを、星という形で
教えてくれた
父と母
それを
今度は私が
教えている
涙の中で教えている
その時に
この子が言った
じゃあ、お母さんの涙は
どこにあるの?
不意に飛んできた
不思議そうな言葉
あぁそうか
この子も
この子なりに理解しているのか
無言で抱き寄せて
哀しさと嬉しさで
強く抱きしめて教えた
この涙はきっと
流れ星になっているよ、って・・・
幾月か後
静かに祈る子供の小さな姿が
大きな月の中に在った
どうしたの?と
何となく聞いた
おじいちゃんと
おばあちゃんに
おかさんを
なかせないでっておねがいしたの
ですって・・・
そうか、そうだね
そう、だったね
込み上げた熱い想いが
思わず抱き寄せてしまった
あの時とは違う
もっとこう、感謝というような
優しい、母の胸の中に居た時のような感覚
言葉を失っていた
最愛の人と
一緒に3人で抱き合って
きらきらと輝く流れ星を
笑い合う中で
いつまでも
いつまでも、流し続けた
降り注ぐ
あの、宙と共に
by銀翼のキケロ