儚さと虚しさ
消えてしまう命と
消え去ってしまった命・・・
温もりが
誰もいない椅子の中に
じんわりと残っている
母と母の父の写真を眺め
老いた私が腰かけて解る
緩やかな時間
砂時計の残り時間
幸せともいえる
長い夢のような人生が
とても儚くて
去った後を考えてしまうと
なんだか
虚しさだけが
耳元で囁く
一人ぼっちがあれ程嫌だった
あの頃の賑やかさの騒がしさの中に
戻りたい
二人きりだった
あの頃の静けさと灯る情熱の中に
帰りたい
三人、四人
きらきらと増えていく家族を笑顔で受け入れた
あの頃に・・・
あの頃に・・・
あぁ・・・
死ぬことって
本当に嫌なものね
だって
何が幸せで、何が不幸か
目の前にして初めて
答えを教えてくれるのだもの
儚さと虚しさを
目一杯、見えない黒板に描いたら
独りしかいない教室の扉を開ける
なんていやらしいのでしょう
先に行ったあなたも
ははもちちも
兄も
変な格好で手を振っている
呼んでいる
なんていうのでしょう
人として
本当の意味での卒業式というモノかしら
可笑しい
あぁ、呆れるくらい
可笑しい終わりね
by銀翼のキケロ