涙
ひとつ
また、ひとつ
ふたつ
みっつ、よっつ
月明かりの部屋の中
酷く冷え切った部屋の中
別れた
瞬間が、ぐるぐると巡りだす宵闇の時
泣いて
泣いた後に、また泣き始める
自分から切り出したはずなのに
自分で決めて告げたはずなのに
後からジワリと零れだす後悔は
あまりにも苦しくて
あまりにも切ない
なのに捨てきれない
この想いが
この部屋の中では
ストーブの代わりとなって
この身体を温めている
皮肉だ
皮肉にも程がある
冷めたはずの愛おしいと思える感情が
今更
ぽっと燃え上がるのだから
私にとっては
たまったものではない
あぁ、こうなるくらいなら
もう少し、耐えればよかった
そう、小さく言って
また
ひとつ
ふたつ
涙を、こぼした
青白く光る
涙を、零した・・・
by銀翼のキケロ