つみなひと
あなたのこころに
わたしがいますか?
なんて
ききたくもない
うばわれたこころはきっと
かたすみにほうりなげられているに
ちがいないもの・・・
つきもでていない
ほしぞらをみあげながら
すこしずつのむ
ワイン・・・
硝子に透けたわたしの
かおは
さみしさとものたりなさで
すぼんでいた
あぁ、あいたい
なまえもしらないあなた
どこにいるかもわからない
あなた・・・
たまたまであえたあのとき
あのしゅんかんだけで
もえあがったものは
なかなかきえなくて
この身さえ焦がそうとする
ならいっそ
わすれてしまえと
なんど酒にすがれば気が済むのだろう
ただ、忘れた頃に
あなたを見かけてしまう
ほんと・・・
つみなひとよね・・・
こんなにも恋い焦がれている人がいるのに
きっと気づいていないもの
熱い視線も
わざとらしく声をかけてみても
ほんと
ほんと・・・
写真のようにやきついて
離れやしない
懐かしくて開けばそこに居る
あの人の様に
いつもどこかへ
笑顔を向けて去っていく
はぁ、今日もまた
酒と猫によりかかろうかな?
独りになったあの日から
静まり返った部屋の真ん中で
変わらずに
傾けたグラスは
今日も一つ、きりだった
by銀翼のキケロ