確かなモノ
いつの間にか
あなたは振り向かなくなった
いつの間にか
あなたの背中は遠くなった
笑いあった日々が
たかだかテレビの雑音に掻き消されるほど
色褪せている
少し大きくなった子供たちとも
距離を置いて
一人だけで違う場所に居る
そんな気がした
寂しい・・・
あなたはすぐそこに居るのに
声すらもかけられない
ためらいが
溜息に変わったその日
戻らない思い出の中で
焼き付いて離れない確かなモノを
抱き寄せていた
あの頃は、本当に
幸せだったと、過去形に呟いた
はた、と我に帰れば
誰一人いないリビングの真ん中で
いつの間にか
涙を零していた・・・
静かに、泣いていた・・・
by幻想師キケロw