揺れる
大きく揺れた
大きく、揺れた
大地も、建物も
人の波も
暗がりに群がる
瞳も、揺れている
小さな炎も、揺れている
四角い箱の向こう
かつての私を見ているようで
ならなかった
大きく開いた心の穴に
今もなお響く
地鳴りと悲鳴
微かに届く、あなたの叫び
ずっと、ずっと遠くの筈なのに
私の足元
私の隣で起きているようで
止まっていた心が
傾いて
再び揺れ動く
あぁ、またか・・・
振り返れば
あの人も
あの人も
黒い袋に入れられて
どこまでも並んでいた
判らなくなる
この場所が、どこで
あの時が、いつか
あの箱の中で泣く他人が
重なって
あの箱の中の風景が
重なって
私が、誰か
解らなくなっていく
あぁ・・・
あぁ・・・
あぁ・・・
by幻想師キケロw