永遠の蒼
何もかも失った私に
何もかもを失っていた私に
忘れものだよと
声をかけてくれたのは
他でもない
幼いころの私だった
アルバムを捲り
どうでもいいと切り捨てた過去が
鮮やかに
鮮やかに甦る
不思議と
零れる笑みと
湧き上がる衝動で
読み解く世界の速さが無限となっていく
閉じてみれば
この世界は
美しい
この世は
愛おしいと
想えていた
どこまでも続く
永遠の蒼の中を駆ける自身の姿が
あの雲の上に在り
自由気ままに駆けていた
忘れていた
無邪気という言葉
そのままに
気が付くこと
気が付けること
気が付かせてくれること
まるで雲のように流れ
雲の様に気まぐれに形を変えていくものを
掴み取るようだ
思い通りになるわけがない
当たり前のことを
否定して努力した結果が
何もない
無
誰一人振り向いてくれない
その街は
私にとって地獄そのものなのだ
知らないのなら救いようがある
でも
広がってしまったなら
掬いようがない
後悔の果て
往き付く場所は皆同じ
人生の岐路
落ちるか
踏みとどまるか
それは
思い出の中に居る
幸せという光次第
あぁ、不幸とは何なのか
あぁ、不幸とは何だろうか
多分
その幸せというものを
後生に、与えられない人生なのではないかと
考える・・・
日差しが眩しい季節
なのに不自然に肌寒い夏の夜
月の歩く海の上で
独り
放り投げげられた花束を
遠くから眺めた
崩れ落ちる影
溜息をついて
背を向けて
歩き出す
脳裏に
あれがきっと
ずっと前の私の終わり方の一つだったかもしれない
と、在りもしない画像を流しながら
by幻想師キケロw