うつろな旅路 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

うつろな旅路



あなたはいつもひとり
あなたは、いつでもひとり
わたしに向けてくれる
その微笑みも
わたしを抱き寄せてくれる
抱きしめてくれる
その温もりも
全ては嘘
全ては偽りのまま
遠い丘の上に立つ
朝火を浴びて
真っ白に、真っ白に輝いた
けれども
いくら呼ぼうとも
幾ら、さけぼうとも
振り向かず
白銀のように
鋭く、冷めきった眼差しを
久遠の果てに向けていた
流れ行く雲の中に隠れ
姿をくらませてしまうまで
この世すら見ていなかった

あなたの背中に
わたしはいない
あなたのこころに
わたしは、居ない
傷ついたわたしを、見守る瞳も
わたしの無謀を戒める心遣いも
全ては幻
全ては夢のまま
黄金色の丘に影を伸ばす
夕炎を浴びて
茜色、もしくは黄金に輝いたこの衣
けれども
いくら、問いかけても
幾ら、投げかけても
その口は、噤んだまま
あの三日月のように
うっすらとその瞳を開くだけ
現を嘆く
懐の刀は、今は錆びつき
貫(ぬ)き果てることはない
これが、本当に幸せという時代なら
何も言わない
何も責めない
だけど、私は
わたしだけは
今もあなたを追って
在りもしない虚ろな
あなただけを追って
この道を、進んでいる
昨日も
今日も
そして、たぶん明日も・・・

ねぇ・・・
人々の幸せを望んで
向こう側に渡ったんだよね?
わたしは、我儘なんだよ?
人々よりも私を
世界よりも、私だけを
見ては、くれないの?
この想いも
受け取ってはくれないの?
中途半端に開けたまま
どこかに行くなんて
そんなの、あんまりだよ・・・






by幻想師キケロw