蒼い恋空 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

蒼い恋空




見上げた
いつかの空はどこまでも高く
どこまでも遠く
どこまでも、どこまでも蒼かった
二つ
たった二つの雲だけが
ゆったりと泳ぎ
私たちの頭上を駆ける
うらやましいと思えた
いま、あの世界よりも
君との距離の方がずっと近いのに
手は、背中に
瞳は君の影ばかりを追っている
言葉を交わすこともない
風の音、友達の声
終わりを告げる校舎の鐘
其ればかりが火照った耳をかすめていく
あぁ、こんなにも好きになるって
想ってもなかった
あぁ、こんなにも好きになれるって
考えてもなかった

真っ白に、真っ白に
書き換えられていく思考
その中には、君ばかり散らばって
わたしは、君の
その姿の何がいいか悩んでいる
歩が進むたびに
酷くなっていく
どうでもいいしぐさ
なんてことない会話でも
この時間を重ねるほどに
この心は、柔く柔らかく
この心は、簡単に傷がつく
苦しい、苦しい
思い通りにならないと知ってはいても
想いを告げたあの時から
この胸は
君だけで満ち足りて
すぐにでも、弾けてしまいそうなのだ

ねぇ、聞いてる?

不意に、肩に手が落ちてくる
貫いた痛みは
背中を通り過ぎていた
君の温もりの中
やっとのことで
声を交わす
指が、空を示す
言われるがまま
見上げた
小さく、本当に小さくなったあの雲が
太陽の周りにできた虹の中に居た
仲良さそうに
心地よさそうに
泳いでいる
すると嬉しそうに
語り始める
気が付いた
すぐ隣に
目と鼻の先に、笑顔が在って
手の中に、もう一つ大きな手が在った
もう、聞こえない
君の言葉
もう、届かない
君の、語り
君の、声
自分ですら、どこに居るのかも
解らなくなって
判らなくなってしまったから
嬉しさと、苦しさの先
どこまでも広がる蒼い恋空があり
たった二人だけの白く暖かな世界が
小さく納まっている
声にならない何かが
こだまして
あの二匹が消えてしまうまでずっと
わたしは、たぶん
空返事ばかりしていたと思う・・・


by幻想師キケロw