迷森
風がある
ほほが切り裂かれるような
息が止まってしまうような
薄暗い世界を
さらに閉ざす風が在る
私はその雪と氷を含んだ壁を
突き崩し
突き進み
後ろの者へ
印を残している
筋肉が萎縮し
呼吸も浅くなる
眠気と寒気が
交互に背中を伝い
嫌な汗だと
私に言わせる
どこに居るかなんてものは
判らない現状で
記憶の隅から見渡して
歩いているのだろう
いやらしいくらいの
嫌らしい仕事に
微かに見える春の幻想は
迷森の入り口だろうか・・・
by幻想師キケロw