不浄
暗闇が見上げるのは
常に光
暗闇が包み込むのは
常に輝き
隠そうとしても
仕舞い込もうとしても
それが強すぎて
誰からも見えてしまう
手の中に在っても
透けて
届いてしまう
優しさ
慈しみ
愛おしさ
真っ黒に
真っ黒に染めたいのに
塗りつぶしたいのに
夜空の星のように
消すことができずに
不貞腐れる
中途半端な暗闇なんだ
踏みつけても
踏みつけても
決して消えることのない
憎しみの焔
どす黒く煌煌と燃えている
奥歯が砕けてしまうほどの
強い怨念で
私というものを包み込もうとする
けれども
けれども
かえってそれが心地よくて
懐かしくて
皆が嫌うそれを抱き上げて
あえて胸の奥へとしまいこんだ
時に苦しくて
時に狂おしくて
なりふり構わず
壊したくなってしまうけど
何もない世界の虚しさと
何もできない美しさを
掲げてやれば
不浄のそれも大人しく
そして不思議そうに見上げてくるんだ
無邪気な瞳で
子供のように・・・
by幻想師キケロw