銀色の涙 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

銀色の涙




げんそうというものは
はなはだしく
げんそうというものは
どこまでもむじひにできている
めざめたしゅんかん
わたしは
すべてのできごとを失って
今日と言う日を歩き始める
おぼえているのは
げんじつというなのせかいだけ・・・
きみとともにわらい
きみとともにあるいたせかい
銀色の涙と共に別れを惜しんだことさえも
おぼえていなかった

おもいだしたのは
それからすうねんごのせかい
だらだらとしごとにうちこむとき
つまらないよのなかに
いやけばかりが漂っている
どこかに旅立ちたかった
どこか遠くへ行きたかった
いまの居場所がなくなったとしても
かまわない
そんなゆめをどこかぼんやりとながめていた
月夜
珍しく雲一つない街の空
ざらついたこころに
ひんやりとさしこむ光
ここちよさが
みずのように、こんこんとみたしていく
ひとこきゅう
ふたこきゅう
はた、と
のうりをよぎるえがお
あまりにもうつくしくおちていく涙
ひとこきゅう
ふたこきゅう
まぶたのうらにかすかにうつる光景
みみのおくふかくからかすかにきこえるたのしそうな声
ひとこきゅう
ふたこきゅう
めをとじて
しんこきゅう・・・
留めきれなかった私自身のそれは
頬を伝い
ゆっくりと落ちていった
嬉しさと切なさが入り混じる
ようやく思い出せた
そして、ようやく辿り着いた
けれども、さいごにきみがすわっていたはずの
ひくい石のうえには影はなく
触れれば
からっぽで、つめたかった・・・


わたしは、しったのだ
げんそうにも
じかんというものが
流れている
ということに・・・
だからだろうか
孤独が際立ったこの世界が
より一層
皮肉すら含んだように
美しいと思えたのだ






by幻想師キケロw