無力
ただ、見ていた
その悲鳴の意味も
この状況も
理解していた
でも・・・
助けられなかった
僕は、無力だった
情けないくらい臆病で
呆れるくらい見栄っ張りで
本当は何もできない
無力な人間だった
今はそう
変わった、つもりでいる
実際はどうなったかなんてわからない
あの時の事象が
眼の前に転がり込んでくることなんて
ない・・・
二度としないと自分自身に誓ってはいても
見捨てないと言葉に出していても
助けると文字に綴っても
私は、どうなるんだろう
強がっても
わからない
人目が在る場所でどう動けるかなんて
わからない
瀕死になっても起き上がれるかなんて
わからない
きっとまた、目をつむってしまうかもしれないのに
君の笑顔になんて
約束すらできない
本当に、無力で
無力すぎるくらい人間で
特別なものなんてなにもない人間で
普通に生きて、普通に死んでしまう
私なんだ・・・
だから
私も、君に聞くよ?
君は
周囲が敵になっても
救いたいと思えるような
大切な人を
いざとなった時
救うことができますか?
by幻想師キケロw