盲目
私は、何をしているのだろうか
私はどこへ向かっているのだろうか
街灯のない夜道は
人生のように長く
終着までの帰路は、自身との問答で
費えては、夢に等しく、儚く砕け散る
紛れもなく生きている鼓動が
白く濁った吐息を創りだし
冬の夜空に漂っては消えていく
あぁ、見えているのに見えないというのは
もどかしい
どこまでも、いつまでも・・・
他人は見えるのに
自身のことはまるで見えない
鏡で見ているはずなのに
そうではない
私は、誰?
私は、何?
他人だけが知っている私が居るって
どういう事なの?
知りたい
触れてみたい
それが、たとえ盲目になったとしても
記憶を辿り
声を辿り
感触を辿り
私は、私に会いたいのだ
知ることよりも会いたい
見る事よりも会いたい
言葉は交わせずとも
この胸の内に
抱きしめておきたい
独り歩きして迷子になってしまわぬように
しっかりと
抱き留めておきたい
これは、我儘なのだろうか・・・
by幻想師キケロw