帰らない黒猫 | 梟霊のブログ

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帰らない黒猫
(′・ω・)第九話、大きな黒猫、小さな黒猫(そのきゅう)



 賑やかな部屋。夕日が、かまってほしそうに入り込むものの、カーテンによって拒絶された。無駄に、鼻息の荒い少女が目の前に居て、暑苦しい。チビは、元気よく走り回り、大人しい方の少女の玩具になっている。私は、弥勒の近くから動いてはない。ただ、ひたすら知らんぷり、そっぽを向くだけで精いっぱいな状況なのだ。
「きー!!!なんで振り向かないの!?」
「りっちゃん、そっとしてあげなよ・・・・。」
「そうだ、そうだ!」
「あ〝?」
「いや、えっと・・・・すいません・・・。」
「やめとけ、猿。こうなったら誰にも止められない。」
「ふふぅ~ん。」
「・・・・・・・・・・。」
どう足掻いても、この私が、自らの足で近付くまで止めないらしい。滑稽な道化師が目の前に居るようで、人であったなら周囲のものたちのように笑えるのだろうが、正直のところ首輪も相まって鬱陶しい。
「本当に、大きな黒猫と小さな黒猫。親子みたいなのに全然違うんだね。」
「そりゃ当然だろ。親子で同じだったら正直泣くわ・・・。」
「どうでもいいわ!このおっきい方をぜぇ~ったいデレさせるんだから!!」
「無理だろ(笑)」
「猿・・・。チビぃ~ちょ~っとおいでぇ~?」
「ウンミャ?」
「ほら、おいでぇ~。」
ふと、殺気にも似た何かを感じて、閉じた目を開いた。そこには、毛玉になったチビを、球技のようにな放り投げた少女の姿と、それを受取ろうとして避けられ、腕に手傷を負った哀れな少年の姿があった。
「ぎゃああああああああああああ!」
「うっせ~よ!!猿!」
「私に文句あるなら大声で言いなさい!そうじゃないと私の眷属がだまっていないよ!!」
「りっちゃん、動物は投げるものじゃありません!」
「あ、はい・・・・。」
私は、溜息しかついていない。そのうち腑抜けた風船のようになるのでは、とふと不安になった。