雨詠い
飴を頬張る記憶に
微笑む姿を見上げ
虚ろな優しさと怪しさに
溺れゆく
雨露の丘
果てまで並ぶ
刻まれた黒石へ
伝う涙は
あの青空のせいなのか
揺れる花の笑顔も
時を知らせる鐘に
引き攣っているようにしか見えず
すべてが
私を中心に遠ざかる
あぁ、この想い
この慈しみ
あなたへ残した言葉の数だけ
私の愛は、燃えて灰になる
雨よ来たれ
雨よ、来たれ
凍りつきそうな心を溶かせ
雨よ来たれ
雨よ、来たれ
怒りに振れる想いを冷ませ
遠くに沈むあの太陽に
曇りなき笑みを
映すためだけに
私を濡すのだ・・・
by幻想師キケロw