雨の跡の空
真っ白な紙を見つめている
カタカタと震える硝子の声に
耳を傾け
ガタガタと揺れる戸に
時々
手で押さえつけた
真っ白な紙を眺めている
ヒョウヒョウと唸り声を上げる
外の風
大きくうねる木々の影
そのどれもが
目障りで
カーテンを閉じた
真っ白な紙を掲げている
雨の跡の空へ
透明な空
澄んだ空
光がより真直ぐに
進んで
この何も書かれていない紙を
蒼に溶かし込む
とても、綺麗に
とても、不思議に
あの雲のような輝きを放ち
私に夢を見せた・・・
by幻想師キケロw