閃きと、思い出
頼れる人もなく
信頼できる人もなく
人ごみが嫌いで
嫌いで
閉じこもる部屋の中
親切も
罵声も
僕には、鬱陶しい
我儘に動き
我儘に求め続けていた
己の死に様を
ただ・・・
その度に浮かび上がるものが
ためらいを生む
邪魔だった
とにかく邪魔だった
だから
文字に封じ込め
並べ出したのはいつのことだろう・・・
憎しみ
怒りばかり
強がって
悲観して
よいことなんて一つも書かなかった
書いて
書いて
書いて・・・
止めることなく
書き続けた
気がつけば
其れが
いつの間にか
恋だの
理想だの
描かれている
あれ、僕の書きたかったものって
これなのかな・・・
疑問に想っても
次々と浮かび上がる
奥底の声に
書かずには居られない
千・・・
そう、千の詩
振り返れば
もう、刀ですら
切り捨てられぬほどの
分厚い詩の山
閃きと、思い出の山
あぁ、そうか
僕はもう、死にたがりじゃないのか・・・
なにかが
取れて
心が軽くなった気がした
by幻想師キケロw