感じて
夢を見た・・・
とても
とても
短く
そして
生きている現実であったなら
おそらく
もっとも長い時間・・・
夢を見ていた・・・
自分自身が
崩れ落ちる
痛みと言うものがないことが幸いである
それは・・・
無情で
非情で
無慈悲で
残酷な一瞬
普段なら
飛び起きてしまうような
悪夢
でも
なかなか目覚めてくれない体
余計にその幻想を
現実に塗り染めていく
あぁ、早く
早く・・・
悲鳴を上げているはずさ
憤怒を噴出しているはずさ
何かに憎悪し
何かに救いを求めるはずさ
これが
現、実、ならば
でも
その世界の私は
壁に全てを預けて
なにかそう
満足したように
天井を見上げ
その上の空を眺めていた
いや違う・・・
これは最初から諦めていた
何度も
手を上げて
何かを掴む仕草をしては
ぱたりと音を立てる
寒くて
誰も来ない
誰も呼べない
何処かの部屋の片隅で
なにか温かいものを感じて
笑っているんだ・・・
飛び散った液体の玉に映し出されて
はじき出された命が
何処かへ歩いてイク
そして振り向いて
自分を指差して
さっさと出て行けと
言ったんだ
確かに
確かに・・・
目覚めれば
いまだ五分と眠っていない
真夜中の暗い部屋
けれども
今このときの実感がまるでなく
この世界が
夢のように感じて
大きな溜め息を突いてしまった・・・
by幻想師キケロw