ゆるり、ゆらり
ゆるり、ゆらりと
一人旅
猫の尾は
天を嘲る
どこ吹く風もさることながら
猫には敵わん
真夏のアスファルトを避け
一匹
木漏れ日に、寝る
髭を、風になびかせて
腹を、波打たせ
時たま動く手足は
何かを追っているのだろうか・・・
雨
濡れるつもりは無かったのだろう
しょんぼりと無人の家の軒先で俯く
くしゃりと響く
くしゃみの虚しさに
ただ一人
傘の中で笑った
驚いて
駆け出した彼に
さよならを言いそびれた
by幻想師キケロw