傷だらけの背中
夢を諦めた人も
夢破れた人も
夢を破り捨てた人も
小さかった僕には
大きく見えた
どうしてそう見えるのだろう
おもった
その手に
いまだ夢の切れ端を
握り締め
時折、自分とそれを見比べているからなのだと
大人になるにつれて
周囲が冷たくなっていく
言葉が身を滅ぼすことだってあるし
その行動一つで
未来を定めてしまう事だってある
地味な努力でも報われる人もいれば
報われない事だってある
あの時
小さな瞳には見えなかったものが
今でははっきりと見えた
あの時の背中が
傷だらけの背中だった事実に
深すぎる傷は
外傷ともに死を招く
けれども
生き残る人もいる
そんな人が
無言で伝えている
そう、すべてはその傷一つ一つの物語
大人と言う甘い響きのまま
大きくなるなと警告しているのだ
カッコイイと思えたのは
きっと
そんな無言の意思が
びりびりと心に響いたから
なのかもしれない
by幻想師キケロw