天狼星【シリウス】
好きな人
愛おしい子
そんな輝けるものが
静かに逝った
あまりにも透明な涙が
雨のように落ちて
湖ができた
そこに映り込んだ
誰よりも明るい星が
天高く一吠え
月よりも大きく
切なく大地を見つめていた
夢を見た
知らない子供と笑っている夢
夢を見た
笑顔の君の横で笑う夢
目覚めれば
それらが涙となって溢れ
零れていた
あぁ、逢いたい
愛しい
愛しい
愛しいあの人に
もう一度
もう一度
叶うなら、今ここで・・・
天に瞬く
孤高に輝く星よ
そのうちに秘めた悲しみと深い愛の星よ
流れる星星は
お前が私と共に泣いてくれているのだろう?
私の愛は、きっと御前のそばに居る
だから、
だから、一時でいい
その人を帰しておくれ
一瞬でも、逢わせておくれ・・・
こころが去ったあとには
暗闇が支配する空っぽの部屋が残される
けれども・・・
散りばめられた何よりも輝く星のようなものは
砕け知った想いの欠片たち
その光を覗き込めば
未だ冷めぬ希望や愛に溢れ
色取り取りに謳っている
未練と呼んでしまえば
そうかもしれない
けど・・・
それだけじゃない
それだけで終れないから
輝いているんだ
叫んでいるんだ
誰よりも、愛し、慈しみ
抱きしめたいと想ったから・・・
その一点に
白く、白く、白く
光っているんだよ・・・
天に居る、君へ知らせるために
君を守る天狼星【シリウス】に届けるために・・・
大好き
聞こえているかな
愛してる
届いているかな
あの星へ
あの世界へ
燃え尽きそうな光が
君を想うたびに
高く、高く火の粉を舞い上げるんだ
さぁ、謳おう
大好きだったその声と共に
さぁ、踊ろう
眩しかったその笑顔と共に
狼が見守る
静かな舞台の上で
by幻想師キケロw