今日は午前中仕事して、さてと思ったらくらくら😵💫と目眩。あれれ?また風邪ひき?
そういえば朝測った血圧も低かったなぁ!と考えていたって治らないから、暖かくして大人しく読書。
昨日から読み出して、面白くて2冊とも読んじゃったのは「竜の医師団」 庵野由紀著(創元推理文庫)
数千年以上生きているであろう最古の竜の具合が悪い、とはいえ相手は山のような大きさで、その体は森のよう。
体の上で人が住んでたくらい大きな竜なのです。ゲップをしたら口から出る炎で近隣の村々を焼き尽くしてしまうし、
痒い痒いと体を掻いたら地震、地割れ、火山噴火ととんでもないことになる巨大な竜は、舞台になっている極北の国カランバスでは「爺さん」と呼ばれています。
虐げられし民族ヤポネ人の少年リョウは、カランバス国では存在しているだけで憲兵に捕まるのを逃れようと竜の医者になるため「龍の巣」に向かいます。しかし教育も受けさせてもらえなかったヤポネ人が入団試験に受かるのか?
でも竜の医者になれば治外法権で逮捕されないからと名前しか書けないけれどとにもかくにも試験会場を目指すことになります。
途中でレオニートといういかにも貴族のお坊ちゃんと知り合い、仲良くなりますが、このおぼっちゃま、血を見たら卒倒するんですよ!
なのに医者を目指すって⁉️😆
出て来る人物全てユニークを通り越して奇人変人だし、竜には話が通じているのかいないのかわかんないし(でも爺さん竜は羽根が重い、あちこち痛いとか文句は言う🤣)
竜の体に登るのは高度なロッククライミング状態、竜が動いたら振り落とされて、下敷きにでもなったら確実に死ぬし、
こんな巨大竜の治療は重機を使った土木工事みたいになるしと桁外れな話がおかしくて2冊を一気に読んでしまいました!
ヤポネ人が虐げられていたわけはおいおいわかって来るのですが、単純なレントゲン撮影では見えない竜の体内をヤポネ人のリョウだけが持つ特殊な目を使って何がこの老いた竜を苦しめているのか探っていきます。人間の寿命は100年もないけれど竜は数千年生きているのですから、その記録を辿るのも一苦労❗️カランバス国の歴史の教科書に出て来るくらい古い話から、この竜ディドウスの娘竜が死んだ最近の事件まで全部知っていなくてはいけません。
竜も老いたら高血圧だの逆流性食道炎だの高脂血症、疥癬に罹ったり、徘徊したり(巨大竜が徘徊❗️)と、
人間と変わらない症状に悩まされているのがおかしい😂
竜は棲家と決めたその地に豊穣ももたらすので、竜がいなくなってしまった国は滅びてしまうから、具合の悪いディドウスの健康状態を改善してもっと長生きしてもらわねばいけません。
竜は暖かいところが好きで、こんな極北の地には他の若い竜なんて来てくれないから文句言いで、ものぐさな爺さん竜でも大切な存在なのです。
作者は現役医師とフォトグラファーの2人の女性チーム。道理で医療行為や病気のこと、それに日本では大きな問題にもなっている安楽死のことについてわかりやすく、でもあくまでもお話として書かれています。
とはいえこれはあくまでもファンタジーで、現実の話じゃありませんが、心筋梗塞の描写などは人間が起こしている状態とほぼ同じです。
血管から竜の心臓内へ入るところで大昔の映画「ミクロの決死圏」を思い出しちゃった‼️
目を酷使して失明してしまったリョウにカランバスの最新式だけど実験治療で光を取り戻す描写では、
これがもっと簡単になればヒトの治療にもどんどん使えるのになぁと思いましたよ!
しばらく日本語の本を読んでいたので、今夜からまた英語版「魔道祖師」に取り掛かります。
4巻で終わりかと思っていたら最終巻は5巻だったと知って………😅
これにも表紙カードやノート、ポスター、スティッカーなどの特典がついているそうですが、
もうお店では売ってなくてウェブサイトにしかないようです。買うかどうかは読みながら考えましょう。
また$100くらいになっちゃうしなぁ、でも物語の最終巻までなかったら困るよねぇ😓