ヨーガの大本をたどるとき、たどりつくのは紀元前の時代に書かれたウパニシャッドとなります。
ウパニシャッドは奥義書とも訳されますが、その種類は多く記載内容も様々です。

ウパニシャッドの中で、ヨーガにおける非常に重要な文献とされているのが『カタ・ウパニシャッド』です。死神の秘教と副題のつく『カタ・ウパニシャッド』ですが、内容は死神ヤマにいけにえとしてささげられた、若者ナチケータスがヤマに弟子入りすることで、生と死の真理を習得するものとなっています。

ヤマは人類で始めて死んだ人のために、死について最も詳しい存在です。ですから死の神として物語に登場しているわけです。

『カタ・ウパニシャッド』の最終部、ナチケータスが生と死の真理を学び終えた際の記述が以下のとおりでです。


「ナチケータスは死神によって説かれたこの知識と、
ヨーガの全規定を得て、ブラフマンに到達し、穢れを離れ、
死を超越した者になった。

まさしく最高のアートマンについてこのように知る他の者も
(死を超越した者となるのである)」(中央公論社「世界の名著」)

この記載のとおり、ウパニシャッドは「死を超越した者となる」ことを目的とした技術となります。

そしてヨーガの源をウパニシャッドに見たとき、全てのヨーガの最も古い目的は「死を超越する」こととなります。他の表現では「悟りにいたる」「覚醒する」「存在・意識・至福を体験する」「真我を達成する」など色々な言葉があります。

ヨーガはウパニシャッドの技術が長らく伝えられてきたものです。
ですから最も古いヨーガの目的とは「悟りにいたる」という一点に集中されるのです。


まとめ


・ヨーガの源をたどると紀元前に書かれたウパニシャッドになること

・ウパニシャッドの目的は死を超越する(悟りにいたる)こと

・最も古いヨーガにおいては、悟りにいたることを目的としていること