先日、金沢市で講演の仕事があり、福井に前泊し、前から行きたいと思っていた坂井市の称念寺豊原寺を訪ねてきました。

称念寺は明智光秀が美濃から越前に落ちのびて行ったとき、その門前に居住していたことが明らかになっています。「遊行三十一祖京畿御修行記」という史料で、そこに「惟任方もと明智十兵衛といひて、濃州土岐一族牢人たりしが、越前朝倉義景を頼み申され、長崎称念寺門前に十ヶ年居住」とあります。門前のどのあたりに住んでいたのか、寺のまわりを調べてまわりました。

豊原寺は、天正3年(1575)の織田軍による越前一向一揆との戦いで織田軍の前線基地となったところで、「豊原三千坊」といわれています。地元のタクシーの運転手も「麓の豊原寺までは行ったことはあるが、上は行ったことがない」とのことで、狭い林道を行けるところまで行ってもらい、三千坊跡まで行くことができました。

年末放送予定(12月28日)のNHK BS プレミアム「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城「明智光秀の城」」の収録で、先日福知山に行ってきました。千田嘉博さんが坂本城と黒井城を案内し、私が福知山城を案内するという番組です。

福知山では、高低差から町の謎を解くということで「ぶらタモリ」でも有名な梅林秀行さんと一緒に福知山城下も歩いてきました。光秀を神として祀っている御霊神社では、宝永2年(1705)に書かれた「明智日向守光秀祠堂記」の写を拝見しました。これまで活字でしか見たことがなかったのですが、はじめて「当邑一千余家免税賦」の部分を写真に撮りました。放送はまだだいぶ先ですが、ご覧いただければと思います。



絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城「明智光秀の城」
2019/12/28 土 21:00〜21:59 BSプレミアム
2019/12/29 日 14:45〜15:44 BS4Kチャンネル

来年5月19日、JR静岡駅北口広場に設置予定の今川義元公像は、いま、彫刻家・堤直美氏のアトリエで制作中です。粘土状の像ができあがり、このあと型枠を作って銅を流し込む作業に入る前、制作現場を見させていただきました。

堤さんのご要望で、型枠の工程に入る前、私に一度見てもらいたいとのことでしたが、甲冑姿の義元は「海道一の弓取り」といわれた、いかにも戦国武将らしく、これまでの軟弱なイメージとは全くちがっていてすばらしい出来栄えだと思いました。

堤さんから、「最後に小和田さんに1ヵ所手を入れてもらいたい」との発言があり、びっくりしました。「それで完成としたい」ということでしたので、恐る恐る佩楯(はいだて)のところの粘土をつけさせてもらいました。できあがりが楽しみです。

なお、おかげ様でクラウドファンディングは517万円余が集まりました。賛同して下さった皆様に感謝申し上げます。