明けましておめでとうございます。


5日から今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」がはじまりました。時代考証をしている関係で、事前に一度試写は見ているのですが、やはり、本放送ともなると、できばえは心配でした。多分、多くの方はオープニングの小田原城のシーンにはびっくりしたのではないでしょうか。このあたり、今年の「軍師官兵衛」は原作がないことの強みなのかもしれません。「無駄な血を流さずに勝つ」という官兵衛の生き方を象徴するシーンになったと思います。

官兵衛時代の姫路城については全くといってよいほど史料が無く困りましたが、当時の戦国の城を参考にしてセットを作ってもらいました。どうしても、姫路城というと、今の立派な天守のある姫路城を連想されてしまいますので、いいセットができたと思っています。

場面に「目薬屋」云々が何度か出てきました。黒田家が近江から流れてきて、播磨の広峯神社のお札と、家伝の目薬をセットで売って財を成したというのは俗説ですが、黒田家が広峯神社の御師と何らかのつながりはあったと見ていますので、あのような形になりました。御師や修験山伏は、当時の武将にとって強力な情報源だったので、そのあたりきちっと描いてもらいました。

いよいよ正月5日からNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」がはじまりますが、それに合わせてNHK総合テレビの「NHKアーカイブス」という番組で「軍師官兵衛 その素顔は?」というタイトルでの放送があります。

アーカイブスというわけで、NHKの大河ドラマに、これまで官兵衛がどのように描かれてきたのか、過去の番組のシーンを流しながら、自称「大河ドラマオタク」の松村邦洋さんと話をするという番組です。昨日、その収録に行ってきたのですが、松村さんが過去の番組をよく覚えているのにはびっくりしました。主に私が時代考証を担当したときの「秀吉」(官兵衛役は伊武雅刀さん)、「功名が辻」(斎藤洋介さん)、「江~姫たちの戦国~」(柴俊夫さん)をとりあげています。

放送は来年1月13日(月・祝)13時40分から15時までです。

先日、浜松で講演があり、終了後、懇親会まで2時間あるというので、「どこかご案内します」といわれました。2時間で行けるようなところはほとんど行っているな、と思ったのですが、徳川家康の2男於義丸(結城秀康)の生まれた中村家に案内してもらうことにしました。

中村家住宅 は、それこそ20年以上前ですが、一度行ったことがあります。ただ、その頃は個人の住宅で、中に入ることができず、外観を写真に撮っただけでした。

その後、主屋などの建物が当時の雄踏町に寄附され、2001年から2003年にかけて解体修理が行われ、一般公開されていて、はじめて中に入ることができました。現在、重要文化財に指定され、庭には於義丸の胞衣塚もありました。

主屋とは別に展示棟があり、そこに江戸時代の「家相図」が展示されていて、その図に産屋が描かれているのをみつけました。女性が出産や生理のとき、主屋とは別火で生活をする場所です。家康の側室お万の方もそのような場所で於義丸を生んだのでしょうか。

なお、常時開いているわけではなく、金・土・日だけですので注意してください。