焼津市石脇の石脇城は北条早雲(伊勢宗瑞)が一時居城した城で、30年ほど前に、一度行ったことがありました。竹藪におおわれていて、よくわからなかったという印象があります。その城址を、焼津市の高草山研究会のメンバーから、「竹を切って、見やすくしてありますので、是非おいでください」と声をかけてもらったので、行ってきました。
竹を切ってくれていたので、曲輪配置がよくわかるようになっていて、以前訪れたときには気がつかなかった土塁もみることができ、よかったです。以前みたときの印象で、「築城途中で放棄したのではないか」と考えていたのですが、訂正する必要がありそうです。
そのあと、花沢城にも行きました。今川・武田の実際の攻防戦がくりひろげられた城ですが、「登るのは大変だよ」といわれていて、これまで敬遠していたのですが、案内していただけるということで、行ってきました。道がないような急坂を登りましたが、空堀がしっかり残っていて感激しました。
静岡市清水区にあるフェルケール博物館で、来年1月3日までの会期ということですが、「遠江の古刹可睡斎と富永コレクション」が開かれています。可睡斎の所蔵する書画などと、袋井市宇刈の旧家だった富永家旧蔵の古文書類が展示されています。
富永氏は久野城主の久野宗能の家臣で、その後、武田信玄の遠江侵攻のときに武田方となったため、武田家文書が伝来しているというわけです。中には、どうして富永家に伝わったかわかりませんが、勝頼の妹菊姫が上杉景勝に嫁ぐことになったときの跡部勝忠宛の文書も含まれていて、興味をよびます。
また、元亀3年(1570)10月28日付、可睡斎宛の信玄の禁制は、私ははじめて実物を拝見しました。年末・年始も開館しているということですので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
先日、私がレギュラー講師を務めているSBS学苑「日本史探訪」の一日研修旅行があり、受講生を引率して長篠・設楽原の古戦場をめぐってきました。長篠城址、医王寺武田勝頼本陣跡、医王寺砦、設楽原歴史資料館、設楽原古戦場、弾正山徳川家康本陣跡とおまけに野田城に寄ってきました。
参加者の中に93歳の女性がいて、医王寺砦は無理ではないかと思っていたのですが、杖なしでちゃんとついてきていました。以前、静岡古城研究会の見学会で、84歳の男性が犬居城に登ったのをみて、「足腰を鍛えておけば、80ぐらいまでは山城に登れる」と思い、それを目標にしていたのですが、93歳とはびっくりです。
なお、その医王寺砦、前に行ったときにくらべ、よく整備されていて、周遊できるようになっていて、ちょうど、その日、地元の方たちが医王寺周辺の草刈りをやってくれていました。