テレビのコマーシャルにも流れているので、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、このたび、私の総監修で、週刊『ビジュアル 戦国王』の創刊号が発刊されました。うたい文句は「武将500人、合戦3000を網羅。戦国百科データファイル決定版」です。
「創刊にあたり」でも書きましたように、合戦と城にこだわり、武将たちの生き様を多角的に描き出そうとしています。
創刊号の売りはいくつもありますが、一つは、「大坂冬の陣図屏風」のいくつかの場面を拡大し、たとえば、休息する足軽たちの表情とか、家康本陣での首実検の場面とか、これまで見過ごされてきたような部分を切り取り、解説した点です。もう一つ、小牧・長久手の戦い関連のすべての戦いを網羅した点です。天正12年(1584)3月6日の松ヶ島城の戦いから11月15日までの戸木城の戦いに至る37の戦いを取りあげています。これまで、羽黒川の戦いとか楽田の戦いや長久手の戦いは解説されていますが、これだけ詳細なのははじめてだと思います。書店で一度、手に取ってご覧いただければ幸いです。
去る5月25日の発行で、中井均・齋藤慎一共著『歴史家の城歩き』(高志書院、2,500円+税)という本が出ました。山城をよく調査しているお二人の本で、しかも、中井さんは主に西日本、齋藤さんは主に東日本の城を対象に研究してきており、読み進むと、西日本の城と東日本の城の意外なちがいに気づかされ、勉強になります。
楠木正成の千早城・赤坂城は私も行ったことがあり、南北朝期の遺構だと思っていたのですが、本書で戦国期の遺構だと主張されており、また、守護所では、山麓の居館と詰の城はセットになっていないといった指摘もあり、これまで漠然と理解されてきたことがらについての鋭いつっこみもあり新鮮な印象を受けました。縄張図もたくさん入っていて、以前ブログでご紹介した「杉山城問題」にも論及しています。
名古屋城本丸御殿の第1期公開部分をまだ見ていなかったので、先日、行ってきました。玄関や表御殿がみごとに復元されていて感動しましたが、予想外のことがありました。戦災をまぬがれた重要文化財の障壁画が一部でしたが特別展示されていたのです。5月24日から6月6日までということで、行ったのが5月25日だったので好運でした。
名古屋城では戦災の危険を考え、事前に襖絵や杉戸絵・天井板絵など、取り外せるものは全て外して疎開していたため、難を逃れることができたわけです。その数何と1,047面におよび、全て国の重要文化財に指定されています。今回は、そのうち、「桜花雉子図」「麝香猫図」などが展示されていました。


6月1日から、本丸御殿の第2期公開が始まります(対面所・下御膳所)。