歌舞伎俳優尾上松也さんが案内役をつとめる「古地図で謎解き! にっぽん探究」(BS-11)という番組があります。今度、10月5日放送予定の徳川家康ゆかりの地めぐりで、私がゲスト出演することになり、その収録に行ってきました。

生誕地岡崎を出発点に、小牧・長久手の戦いのあった長久手までご一緒しました。長久手は今年1月に講演をしたばかりでしたが、そのときは時間がなく、講演会場の往復だけで、古戦場に行けなかったので残念に思っていました。今回、そこで収録し、長久手市郷土資料室の展示資料なども撮影してもらいました。見て楽しめる番組に仕上がったのではないかと思っています。

これは余談ですが、尾上松也さんは、来年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で今川氏真役で出演します。収録の合間、氏真の話で少し盛り上がりました。

ここのところ、山形とか新潟とか、遠方にもかかわらず、日程の都合で日帰り旅行が続いています。でも、そのおかげで、新幹線に乗っている時間、ゆっくり本を読むことができます。

最近読んだ本で刺激的だったのは、加藤理文さんの『日本から城が消える』(洋泉社 歴史新書)です。タイトルもショッキングですが、読んでみて、これからの城郭整備をいろいろと考えさせる内容で、勉強になりました。

明治の廃城処分から、昭和~平成の復興の歴史をコンパクトに、しかも網羅的に書かれたのは本書が初めてではないかと思います。巻末の「全国の城郭復元・復興等一覧」は労作です。城郭ファンにお勧めします。

滋賀県の草津市で同市の小学生向けの講演に行ってきました。日帰りの予定だったのですが、台風10号の接近で、コースによっては午前中の新幹線が止まってしまう事態も考えられ、用心のため、前夜、草津入りしました。

講演は午後からでしたので、午前中空きました。一人で隣りの守山市の金ヶ森寺内と、草津市の芦浦観音寺をまわろうと考えていたところ、市の担当者から電話があり、「どこかご案内しましょうか」とのことで、お願いしました。

2ヵ所を案内していただいたあと、まだ時間がありましたので、以前から疑問に思っていたことを聞いてみました。「織田信長時代の草津湊は、いまどうなっていますか」と。永禄11年(1568)、信長が足利義昭を擁して上洛し、義昭を将軍にしたとき、義昭からの「副将軍を」という申し出を辞退し、代わりに「堺・大津・草津を直轄地にしたい」といって、それが認められているのは周知のことがらです。

堺・大津にはいまでも港があるのに、干拓の関係で草津の湊は無くなってしまったと思っていました。市の担当者から「痕跡はありますよ」といわれ、早速、その場所に連れていってもらいました。湊跡として志那湊・矢橋湊が残っていて、まん中の北山田湊は、小さい港ですが、北山田港として、いまも漁船が繋留されていました。うれしくなって写真を何枚か撮りました。今後、信長時代の草津湊として、写真は使いたいと思っています。