地球の運び屋
いく社長です



地球の運び屋
旅物語
前回のおはなしは
こちらから


熊に怯えてたせいか
五感をこえて六感までもが
フルオープンになったわたし

遠隔次元エレベーターは
5分間

タイマーをかけているから
それまで
源に繋がってエネルギーを通すだけ

何度も何度も
源に繋がり直しては
物音にびっくりするわたし

ふと
男性の声が後ろから聞こえました

誰かきたのかな?
人払いならなかった?

振り向くも誰もいません

雨風はさらに強くなります

目を閉じると
また男性の声が聞こえてくる

風と雨で社がきしむ音が
男性の声に聞こえるのかな?

でも
聞こえてくるのは
男性がもそもそと低い声で
話し合うような声

そして
その方向は
目の前のお社から聞こえてくるのです

…髪の毛逆立つ!

そして
目を閉じてお祈りしているわたしを
ぎゅーーーっと睨むように
上から見てる龍がいる

ドラゴンボールの
神龍みたいのが
怖い顔して睨んでいるような
感覚がある

空からは
龍の唸り声のような
低い雷の音が響いてくる

ああ、もう
目を閉じても感じちゃうのだから
仕方がない

耳も目も
よくわかんないものまで
キャッチしはじめた

その度に
恐怖を、怖い感覚を
源に戻していく

半分くらい時間が過ぎたでしょうか?


ある一瞬に
足からみぞおちまで
大きな柱が入ったように
ガチーーーーンとかたまったのです


かなしばりのような動けないではなく
最強グラウンディングのような
ガッチリ地面とつながるような感覚

みぞおちまで
一直線に感じるエネルギー

もう怖さは全く感じません

みぞおちからうえに感じるのは
修行僧…

傘をかぶった修行僧が
いるように感じます

まっすぐなエネルギーにつながり
音も、感覚も感じながらも
まったく怖くない

エネルギーがただただ流れて
わたし自身もすごく心地良い

修行僧になったわたしは
ふと
あるご真言を口に出したくなりました

それは
弁財天のご真言

おんそらそばていえいそわか

3回ご真言を口にすると

ふと
頭の中に
言葉が降りました

【女神】

女神?
女神って?
瀬織津!?


そこで
柔らかくアラームが鳴り出し
5分間の遠隔次元エレベーターは
終了しました


ガッチリと繋がったエネルギーを解き
お社に御礼を申し上げました


すごい怖かったその空間は
もう怖くありません

心なしか雨も少なくなっています

傘もささずに
奥の院をウロウロと歩き回ります

若干腰が抜けたようになって
ふわふわとするけれど
足はちゃんと動くようです

あんなに怖かったのに
すぐに立ち去りたかったのに
帰りは少し
名残惜しい気持ちになりました


女神ってなんだろう?
隠されてる赤い龍と関係があるのかな?
瀬織津姫が
十和田湖にいらっしゃるのかな?


最後にふと降りた言葉が
わたしの中に残りました


境内から人の声が聞こえてきます

ああ、人払いも終わった

自然の中にぽつんとひとりでいると
人の存在にホッとします

やっぱりわたしは人間なんだな
人里にホッとするように出来てるのです

帰りに
巨石にご挨拶をしました
のぼるの怖いけどハシゴも登って
そのうえにたちました


このハシゴがわたしは苦手なんです

だけど
さっきの方が怖かったので
I can do it !
と声に出しながらのぼりおりしました

岩の上の小さなお祈りの場で
静かに祈りました




森の中ではひとは無力です

樹や土、水の気がとても強い

さらに雨まで降っているから
圧倒されるほどの自然の気

わたしという
中身をぜんぶ引っこ抜かれて
じゃぶじゃぶと洗われているように
感じます

そこにいるだけで
海で泳ぐかのような
不思議な疲労感があるのです




帰りの階段を降りる頃には
境内からの人の声が
よく聞こえるようになりました

雨が小降りになって
人が上がってこれるように
なったのでしょう

12時を挟んで
大雨降らせて
お人払いをしていただいた

わたしはそんな風に感じました

だって
降りた境内は
何組もの参拝者がいらしたからです

奥の院へも
その人の気は届いたでしょう

わたしが
奥の院であの体験をするためには
あのびっくりするような雨が
必要だったのではないでしょうか

自然の中で
ひとりでいたから
触れることが出来た感覚が
あったのではないかな…と思うのです


ああ、下におりるとホッとします

人はいるし
人の気を感じられる

今までに感じたことのない
人里に戻るとホッとする感覚

これは
この先の旅でも
何度も感じることになります



十和田神社
御祭神
日本武尊

古くは
熊野権現、青龍権現とも呼ばれる


境内にいた猫の隣で
しばらく休ませてもらい

最後においのりをして
御礼申し上げて
十和田神社をおりました

さっきの時間は何だったんだろう?

不思議な感覚は
本当にわたしのものなのか?

そんな事を思いながら
雨の中を歩きました



鳥居をくぐり
参道を抜けようとすると
どんどん空が明るくなってきます

ああ、これはあれだ
終わるとやむやつだ…


最後の鳥居を出ると
雨は嘘みたいにやみました

そして
その日はもう
雨が降ることはありませんでした

そのまま
人のたくさんいる
お土産屋さんの並びを抜けて

おなかすいたなぁと感じながらも
十和田湖畔へと向かいました

足を湖につけようと思ったのです



戻った十和田湖は
さっきの押し寄せるような
圧迫感がなくなりスッキリ


感じた重苦しさは
まったくなく
ただただ気持ち良い空間が
広がっていました

そうだ
師匠にお知らせしよう!

と、LINEを送ると


嬉しい言葉も届き一安心

よくわかんないけど
なんか役に立てたかな

わたしが受信しないこと
受信してもこれってこうなのかな?
と、思うことも
こうやって伝えてくれる人がいるから
キャッチできる

※今現在あんたもう自分でキャッチできるでしょ!と言うなにかを感じます


十和田湖に足を入れて
しばらくぼんやりしていました

いくら意味を考えても
答えは出ないので
体験したことを
感じたことを
そのままに受け入れることにしました

師匠に
弁財天のご真言を
口にしたことを伝えると

次は江ノ島神社ですね

帰ってきました

地図がぴかりと光ったのだそう…
※すげーな…宇宙人


それみたわたしもびっくり仰天

 
実は
翌週東京へ行き
妹に江ノ島神社へ連れて行ってもらう
約束をしていたのです

妹は江ノ島好きすぎて
何度も行ってるプロ

島の抜け道なんかも
ぜんぶ網羅してるらしい…

あ、もう行く予定があります
とお伝えして
師匠とびっくり

十和田湖に来る前から
もう次の予定が決まってたんだ…

さらには




師匠に言われて
過去のね
幼少期とか学生の頃の
モヤモヤを思い出そうとしても
思い出せない

じゃぶじゃぶ洗われて
引っこ抜かれた感はあったけど

まさかの
神様
要らん物
引っこ抜いてくれてた!!!

スッキリして
ヘロヘロになったけど
いつのまにか
がっそり持っていってくれてた

怖い思いしたけど
スッキリしたのは
あぶりだしののち
一切を持ち去ってくれたのか

ま、結果だけみると

湖面もスッキリ!
わたしもスッキリ!
ということなので

お互いに良い効果があったのだ
思おうかな

しかし
奥の院はすごかった

後から
ここは恐山と同じ霊場だったと聞いて
納得

だよね

ただの観光地じゃないよね

今はボートでしか行けない占い場

うわさでは
洞窟があり
不思議な紋様があるらしい

そして
そのあたりは未だ謎に包まれ
わからないことがたくさんあるのだそう

秋田、青森の県境

古代文明がひっそりと残り続ける
このエリア

古代のエネルギーも
そのままに残り続けて
解放を待っているのだろうか

それとも
もう
解放されているのか?

まだまだわからないことだらけ

でも
それは
知るときには
必然として知らされるのだろう

奥の院での
不思議な5分間

これが
わたしのターニングポイント

つづく…

次回は十和田湖観光編