「The MONKEY'S PAW」 | こだわりのつっこみ

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素人が音楽、小説、映画などを自己中心的に語ります。

レベル:若干長めですが中学2~3年生レベルなので1日くらいで読めると思います。


ジャンル:ホラー


あらすじ(背表紙から):

Outside, the night is cold and wet.
Inside, the White family sits and waits.
Where is their visitor?

There is a knock at the door.A man is standing outside in the dark.
Their visitor has arrived.

The visitor waits.He has been in India for many years.
What he has got?
He has brought the hand of a small, dead animal - a monkey's paw.

Outside, in the park, the visitor smiles and for the door to open.


面白さ:★★★


※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。












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内容:

ある雨の降る夜。ホワイト氏夫人、それから息子のハーバートは来客を待っていました。
その客とは、ホワイト氏の古くからの友人であり、現在は軍人としてインドに滞在しているトム氏
雨の中でしたが、彼はホワイト宅に訪れ、久々の再会を楽しみます。彼の話すインドでの滞在記は非常にホワイト一家3人を楽しがらせます。

さて、話の流れから、トムはポケットから怪しげなものを取り出します。
それは、彼の友人があるインド人からもらった「猿の手」。
この猿の手には不思議な魔力があり、この手を握りながらお願いをすると、「3人の人が各々3つの願いをかなえることができる」というもの。
しかし、トムは警告します。確かに願いはかなうのだが、不幸なことが起こる、と。
しかし、ホワイト氏は当初、その負の部分を信じずに、願いをかなえてくれるのなら、とトム氏から猿の手譲り受けます。

さて、ホワイト氏が家族と相談して決めた最初の願い。
それは、「3万ポンドのお金が欲しい」というもの。

しかし、翌朝になってもお金は届かず、夫人は落胆し、息子ハーバートは笑いながら仕事に出かけます。
その日の午後になり、ホワイト家に見知らぬ男が訪問。願いがかなったかと思ったのもつかの間、実はその男は、ハーバートの職場の上司でした。

仕事中、ハーバートは機械に挟まれて亡くなったということを2人に報告。
もはや死に顔を見てあげることすらできないほどに死体はひどい状態だったとのこと。
青ざめ、咽ぶ2人に、上司は補償金として「3万ポンド」を提示したのです。

ハーバートの葬式は済みましたが、たった一人の子どもを亡くしたショックは大きく、特に夫人は茫然自失としますが、突然、夫人は思いついたように「猿の手」に、
2つ目の願い、「息子を生き返らせる」を猿の手に託します。

しかし、ホワイト氏は、その異常さを察知し、友人トムが語った「願いは叶うが不幸が訪れる」ということを遅ればせながら気づきます。

その夜、ホワイト宅のドアを叩く音。
夫人は、願いが叶い、息子が帰ってきたと喜び勇んでドアを開けようと走り出しますが、ホワイト氏は第2、第3の不幸を止めるべく、
「猿の手」に最後の願いを託すのです。

さて、夫人がドアを開けます。
しかし、誰もそこにはおらず、暗く静かな道が目の前にあるだけでした。

 感想:
結果的に、ホワイト氏の3つめの願いは、
「ハーバートをもう一度墓に戻してくれ」
ってな感じのものだったのでしょう。

はぁ~、
ありがちで展開も性急過ぎる感はありますが、恐いですあせる
インドっていう不思議な魅力がある場所で手に入れた「猿の手」というのがまたその恐さを倍増させますショック!あせる

「(自分の身の丈に合わないような)物事を変えようとすることに良いことは一つもない」という命題が突きつけられたわけですが、さて、どう感じますかはてなマーク