ジャンル:ノンフィクション小説
あらすじ(背表紙から):
He is not beautiful.
His mother does not want him, children run away from him.
People laugh at him, and call him 'The Elephant Man'.
Then someone speaks to him - and listens to him!
At the age of 27, Joseph Merrick finds a friend for the first time in his life.
This is a true and tragic story.
It is also a famous film.
面白さ:★★★☆
※以下、結末まで話します。嫌な方は見ないでください。
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内容:
1884年のある日、医者のTreveは自身が勤める病院の近くのある店で、奇妙な写真を見つけます。
気になったTreveは、その店に入り、店主にその写真に写っていた「生物」を見ることにするのですが、その「生物」は人間で、なんともいえないほどの異臭と醜い面をしていたのです。さらに、その人間の左手が若い女性のように異様に綺麗だったことがTreveに興味を抱かせ、その人間、Joseph Merrickを病院で検査をしようと連れ出します。
さて、その後再び店に連れて帰ったのはいいものの、店主とJosephはどこかに消えてしまいます。何年も経ったある日、Josephは警察に保護されたことから、再びTreveの病院へと搬送されるのです。
Josephの不幸な境遇を新聞紙で知った人々は、次第に寄付をするようになり、彼は病院で、読書をしたり、時には看護師たちに工作物をプレゼントしたりしながら、次第に人間としての心を持っていきます。
さらには、皇太子妃をはじめとする様々な人々との交流により、彼を「醜く汚い奇妙な生物」とみなす人はいなくなってきていました。
農村でしばらく滞在し、満喫した後に病院に戻ったJosephですが、ある時、突然亡くなってしまいます。
頭が以上に大きく、重かったので、普段布団を抱くようにして座りながら睡眠をとっていたJosephでしたが、その日、彼は普通の人間と同じような格好で寝たのです。
それが重い彼の頭に血を上らせ、首の骨が折れてしまったのでした。
感想:
なんという不運な運命、そして悲劇的な結末
次第に人間としての心を持ち始めたJosephがさらに普通の人間としての営みを体現したかったのでしょうか。
人間のように仰向けで寝る、ということが彼にとっての致命傷になってしまったのだと思うと、なんだか胸が苦しくなりました。
どうやらこれは、映画化されているようで、しかもなんと監督は、私の敬愛する、愛すべき巨匠デヴィッド・リンチとのこと。
ぜひぜひ、近々に鑑賞しようと思いました。
あの奇才(鬼才)はどのようにこの物語を料理するのかなぁ