いまさらのビタミンC
しばしば「ビタミンCは風邪を予防しない」という記事をネットでもマスメディアでも目にします。確かに実体験上「少なくとも風邪は治らない」ように思います。しかし予防はどうでしょうか?メディアの記事ですと有効性を示した研究報告は1つもないことになっていますが・・・私が大学4回生の時、研究室にビタミンC入りの粉末レモネードがあり、貧乏だった4回生は全員毎日大量に飲みまくりました。一方院生たちは「ガキどもの飲み物なんか」と馬鹿にして飲まなかったのです。それで、結果は?といいますと・・・3月の卒論発表まで、4回生は誰一人として風邪にもインフルにもかかることはなかったのですが、バカにしていた院生たちは「全員インフルでダウンしました」これぞビタミンCの威力、ライナス・ポーリング博士万歳もちろん栄養学に精通している人なら、「1つの食品、1つの成分が 全てを決するわけではない」ことは常識だと思います。実際このケースでもビタミンC+αで影響したのでしょう。でもビタミンCの存在は必要だったのではないかと考えます。ビタミンCは「抗菌」「抗酸化」「抗炎症」「抗老化」「抗ストレス」「ホルモン」など体内で非常に多くの場面で使用され、「最も必要量が多いビタミン」です。言い換えると/「体にいいのではなく必要」\なのです。人間とは違ってビタミンCを体内合成できるマウスは、体重60kg換算で何と1日16.5gも作っています。凄いですね!「体に必要だから」こそ「こんなに大量に作られている」と考えるのが自然ではないでしょうか?視点が「風邪に効くか効かないかだけ」だと「本質を見誤る」ように思います。最後までお読みいただきまして有難うございました。@きたがわゆういち