リフトアップはスプリング ブロック?どれを選べばいいの?ってよく聞かれます | 『OVER-TECH』 の ブログ

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パーツメーカー『オーバーテック』の活動報告をしていきます。
Kcarレース、ハイエース、イベント、パーツ開発など・・

皆さんこんにちは、オーバーテックの開発担当の『松』です。

 

お店様やお客様からもよく聞かれることがあります。

それはリフトアップってスプリングやブロックなどいろいろありますがどれを選んだらいいの?と。

そこで僕なりの解釈を記してみますのでこれから購入される方の参考にしていただけたらと思います。

 

その前に弊社オーバーテックでは大きく分けて3タイプのリフトアップ製品が存在します。

①リフトアップスプリング

②リフトアップフルキット

③MAX40リフトアップブロックキット

それぞれ一長一短がありますのでよくお読みいただきユーザー様の用途、ニーズに合った製品を選んでいただけると幸いです。

 

①リフトアップスプリング

http://www.over-tech.jp/liftupcoil/

 

 


コチラは昔から存在する最もお手軽に車高があげられる製品であり価格も安価で(弊社の場合)バネを交換するだけで多少作業が分かる方ならDIY取付も可能です。

弊社では例えばエブリイ用のリフトアップサスは税別¥28000と安価になっております。

ただここで気を付けないといけないネガな部分があります

↓※ここが重要!!

リフトアップコイルを装着することで、メーカーによっても差はありますが1インチ~1.5インチ程度の車高が上がります。

ショックは純正をそのまま使います。

車によっても違うし製造メーカーによっても作り方は違いますが、ジムニーのように伸びストロークがある車は別ですが軽トラ、軽バンのように乗用車程度のストロークの場合は、例えばローダウンした際の底突きと逆に車高上げると伸び突き?が発生します。

弊社でも30mmくらいの車高上がるスプリングはたくさん販売しておりそれも大変好評いただいておりますがやはり少なからず伸びストロークの不足による乗り心地の悪化がゼロとは言えません。

ジムニーなどでしたらバネレートを柔らかくし長くして車高を上げる『猫足』セッティングもありますがショック長の短い車両では難しく、基本バネレートは上げるしかありませんのでこれも相まって跳ねたときの乗り心地は硬めに感じますし伸び切った瞬間にタイヤが地面から離れ着地の際にドン!と衝撃が入ります。

運転手は案外感じないのですが後席に乗られるご家族の方が最も不快に感じやすいので普段から1人乗りの場合はあまり気にしなくてもいいかもしれません。

でも価格が安価なんですよね。

 

②リフトアップフルキット

http://www.over-tech.jp/liftupfullkit/

 

 


こちらも以前からありますが軽トラ、軽バンを思いっきり車高を上げるために車種ごとに開発したメンバーブロックキットになります。

メンバーブロックとは何か?、これはサスペンション周りのみで車高を上げてしまうとドライブシャフトやプロペラシャフトが極端に逆バンザイになってしまい車両にも負荷が増えてしまうため、エンジン、ミッションなどをメンバーごと下げる事でシャフトなどの角度を補正するとともにそのブロックの厚み分車高を上げることができ、構造によって限界もありますが2インチ~4インチ(約10cm)も上げることが可能となります。

弊社では軽枠を超えないよう4インチをマックスとして車種別に開発をしております。

メリットは車両側ストレスは最小限にしてガッツリ車高が上がることです。

デメリットは?他と比べるとお財布に厳しいくらいです。

本来きちんと車高を上げるならこの方式がベターかもしれません。

 

③『MAX40』リフトアップブロックキット

http://www.over-tech.jp/max40/

 

 



コチラは2019年5月にひっそりと販売開始した新機構のリフトアップキットです。

その当時はオーバーテックでもリフトアップスプリングが主軸でした、でも装着したお客様からたまに乗り心地の面で奥さんや子供に文句言われてノーマルに戻しちゃったよ‥ってお話も聞きいたりしました。

そうなると旦那さんが描いていたリフトアップカスタムも頓挫してしまい結果その車が嫌になってしまうという悪循環・・。

アメ車のリフトアップの場合サスペンションブロックを用いることが多くそれを参考にまずは人気の17エブリイ、16キャリイ、500ハイゼットトラック、300ハイゼットの4車種開発販売を開始しました。

この機構は純正のサスショックをそのまま活かし、アッパーマウントとボディとの間に専用ソーサーを装着しブレーキホース等延長が必要なものはステーでずらすなど考慮、またリアなどはスプリングとショックが別々なのでスプリングソーサー+リアショック延長アダプターを装着することで純正の伸び縮みのストロークを確保(要するに乗り心地が変わらない)して車高を上げることができるのです。

この製品は発売当初はなかなか伝わらずに販売も思わしくなかったのですがSNSで拡散が始まりケースタイル誌の最終号に掲載されてからは爆裂的に販売をさせていただいており車種もどんどん増加し働く車シリーズを中心にかなりラインナップも増えました。

今年はカスタムカー誌にも掲載してもらってブッシュガードバーも含めて休日もないほど

価格が38000円(軽自動車)なので弊社スプリングと比べると少しだけ高くなってしまいますがそれ以上のメリットがあるため選んでいただけてるのかなと思います。

デメリットとしてはサスペンション周りだけで車高が約40mm上がりますので少なからずドラシャ、ペラシャタイロッドの角度などが付きますので長い目で見たらノーマルよりは負担は増しますがよほど厳しい車高でなければカスタム上やむを得ないのではないかなと解釈しています。

尚、当製品は強度計算書の添付を求められない指定外部品の構成です。

 

このような製品特性がありますので

多少の乗り心地なら我慢できるから安い方がいい!という方はスプリング(他社メーカー様の価格が安いのかは存じ上げません)

乗り心地も確保したいという方はMAX40

もっと車高上げるぜ!ってかたはフルキット

をチョイスいただければよいと思います。

 

今後もメインはMAX40になりますが設定がない車種もぜひご相談下さい。