どうも( ^_^)/
質より量な者です。
だが、やっぱり質も量もあるのが一番ではあります。
昨日の日本対アメリカ、壮絶な試合でした。まるで高校野球です。延長十回まで行って6-7のサヨナラ負け。三度リードしながら追いつかれひっくり返される悔しい試合でした。
が、日本が勝っているのをTVで見ているとき、どうにも据わりの悪い感情がありました。
その理由は、やはりピッチャーだったと思います。
日本はエース上野が昼の準決勝完封から中三時間半という狂気のスケジュールで先発し、ついに最後まで投げ抜いてしまった。
かたやアメリカは、前日の準決勝と同じく五人の投手を小刻みにつぎ込んでくる継投で勝った。
スポーツを見る上での哲学的な話になってしまいますが、チームスポーツ・ソフトボールで観たとき、“正しさ”があるのはアメリカだと思いました。
一人の選手に多大過ぎる負担を背負わせる日本のやり方は間違っているだろうと思った。
無論、勝利を目指す競技において上野一人が200球でも300球でも投げた方が勝つ確率が上がるというならばそうするしかないです。きっと、宇津木監督も二番手以下のピッチャーたちには任せられないと判断したのでしょう。
それは分かる、分かりますが、なんというか、アメリカも良い感じのチームだったのが、俺のモヤモヤとしたものに拍車をかけるのです。
まず、内野の守備が固い。正直予選でコールド勝ちしたチームを見たら「転がせばあとは勝手にエラーなり悪送球なりしてくれる」という楽観がまったく通用しない隙のなさがありました。
そして、大エースのアボット以外のピッチャーも非常にバラエティ豊かで、良い感じでした。焦げ臭くなったらスパッと替えて、どんどん回していく。ヤバいなと思ったら二者連続の故意四球での満塁策もお構いなしにやってくる。理にかなっている感じがする。ソフトボールというゲームをベンチワークから支配していこうとしている。この辺の理知的な感じも良いと思いました。
あと、小技が上手い個性派な選手もいるんです。バントもきっちりやる。上手いこと右に打つ。リードされても慌てない。メンタルができている。
こういうチームに、事実上のワンマンチームが勝ってしまうのは、悪くはないけど今一つ乗れないと思ったのです。ここで勝ったら、大切なものが失われてしまう気がしました。
でも、おかしな話ですが、負けてホッとしました。これで、ここからまたやり直せると思いました。目標とするオリンピック金メダルのために、強い“チーム”になっていって欲しいです。