どうも( ^_^)/
少々映画館が寒いと感じる者です。
花も咲かない。鼻が出るばかり。
メアリと魔女の花
スタジオジブリの天才アニメーターであった米林監督は、鈴木プロデューサーから頼まれる形で『借りぐらしのアリエッティ』を作ったそうです。
日本で最も有名な制作スタジオでありながら、若手の育成にも積極的だったジブリとしてみれば、米林宏昌という才能をなんとしてでもモノにしなければという思いがあったのでしょうか。
その『アリエッティ』から四年後、自ら「挑戦でした」と語った『思い出のマーニー』をアカデミー賞のテーブルにまで持って行き、その三年後である今年、自身が船頭を務めるスタジオポノックの第一回長編作品『メアリと魔女の花』を完成させました。
否応なくポストジブリという役目を背負わざるを得ない中で、よくぞここまでの自由で楽しいアニメーションを作り上げたと、個人的な感想は、それくらいしかありません。
面白かったです。終わり( ^ω^)/。
というわけで、ここからは若干のネタバレをしつつ、細かいところを書きます。
結局、マダムとドクターの失敗は『時期を焦り過ぎた』ことに尽きると思いました。
かつて錬金術師が挑んだ無謀な夢の残骸≒錬金実験の失敗が、今日まで我々の理科の知識に繋がっているように、エジソンの電球に至る一万回の失敗のように、科学/化学は七転八倒で望む場所に辿り着くしかないのだと思います。
でも、すべての失敗が成功の母になるわけでもありません。そもそも基礎理論が間違っているとか、材料が足りていないとか、正しいやり方なのかもしれないけどあまりにも非人道的過ぎて周囲の理解を得られないとか。
俺はどうも『夜間飛行』を使うのは間違っていなくとも、それ以外の部分で、致命的な失敗を侵している気がしてなりません。
前回の実験の検証はちゃんとしているのか、なんで動物実験が失敗しまくっているのに人体実験に手を付けたのか、一応、魔法解除というセーフティネットはあるけど、随分と乱暴なやり方ではないか。
そういうことを諸々含めて、とにかくお二人は焦り過ぎでした。過ぎた力を制御するのもまた科学ですが、力に飛びつくばかりでは進歩も何もありません。
でも、きっとまた魔法の花は咲くでしょうから、その時にまた、リトライできるように、さぁ、検証です。