一年越しにようやく『エリジウム』を観た者です。
映画館で見損なった時の詳細はこちらのブログ(格差というう言葉を作った時点で人類は負けなのかもしれない~『エリジウム』……のはずだった(笑))を参照ということで、兎にも角にもようやく興味深い未来SF映画の全容を知れた
……はずだった(笑)
(^ω^;)おいおいまたかよ(一年ぶり二回目)
レンタルしたじゃじゃ馬BDがプレーヤーの言うことを聞かず、映像を掻き乱してきやがります。
こういうことは、稀にあります。
なので、不特定多数の人に貸し出される類の商品はこういうものだと予め了承しておくくらいの気構えが丁度いいことは、二十年来のレンタルビデオ店ユーザーである自分自身よく分かっています。
「ハードコーティングしてあるブルーレイディスクに傷をつけるとはなかなかの強者ではないか」と余裕をかましながら、しかし、内心は酷く落ち込んでいます。
俺はこれからの自分の行動をシミュレートする。
店にこの傷物BDを持っていき、観られなかった旨を恐らく時給850円(深夜帯割増有り)のアルバイト店員に伝え、商品を取り替えて貰い、お詫びとして店の無料券を一枚発行してもらう。
そして謝られる。ああ嫌だ。
俺は謝られるのが嫌いです。
先述したように、レンタルショップなんてそんなものだという了解はしていています。傷がついて映像が乱れまくるDVD。音が飛びまくるどころか後半全く動作しなくなる上に歌詞カードが抜け落ちた音楽アルバム。ボールペンの書き込みだらけになっている図書資料。
買えば十倍以上する物を一週間借りるだけのことに高望みはしていない。けれど、謝られる。俺はどうしていいか分からない。
粛々と所定の行動をとって頂ければそれでいいものを、頭を深々と下げられるのが非常に嫌なのです。
そもそも店員に罪は無い。傷をつけたのは俺の前に借りた誰かであって、謝る筋合いはないし、謝られる筋合いもない。
そうしなければ面子が立たない、というのなら分かりますが、これはもうほとんど外圧のかかった儀式のようなもので、彼らは来るクレーマーに備えて、客に対しできるだけ腰を低くするように初期設定されています。
彼ら彼女らは、実は最初からお客さんに怯えているように見えて、それも何か嫌な感じがしてしまいます。
思えば今年の上半期から夏までは、謝罪に満ちていました。彼や彼や彼女や彼や彼がTVに大写しになるたび、俺は可及的速やかにチャンネルを変えるという動作を繰り返していたように思います。
下半期も謝罪にまみれたら、俺が会社員時代にやっていた方法を精一杯喧伝していきたいと思っています。
俺は滅多に謝りませんでした。どう考えても自分の落ち度である時だけに限って謝罪の言葉を発して、それ以外は反発するでもなく、ただ黙っていた。
「無茶苦茶な納期を吹っかけてきたのは御社でしょう?」とは言わないまでも、無い罪は認められないし、謝らない。そんな社員がいたから倒産したのかというと、そんなことは無いはずです。
謝るのは、程々に。
『エリジウム』は結局、ちゃんとしたディスクに取り替えて貰って観ることができました。評価はいま一つのようですが、俺はこれをディカプリオ主演の『ザ・ビーチ』のようなものだと思います。ニール・ブロムカンプという傑出した才能が安定した評価を得た時に再評価される類のものです。
なので観ましょう。レンタル品で傷がついていても焦らず怒らず交換してもらいましょう。できれば謝罪は要らない、と予め断れればベストです。
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